誕生石のお話_10月_オパール

10月の誕生石はオパールです。

オパールは多様性がある変化に富んだ、独特の宝石です。

その美しさを言葉で表現するのは難しいものですが、人々はそれを火山や銀河、花火などに例えてきました。

紀元75年、ローマの学者プリニウスは、「オパールの中には素晴らしい動きが見られるものがあり、それは画家の描く最も深みのある豊かな色彩と同等のものである。燃え盛る硫黄の炎に見えるものや、燃え上がる油の鮮やかな炎に見えるものさえもある。」と述べました。彼にとって、様々な色を含む万華鏡のように変幻自在の宝石は驚くべきものだったのでしょう。

面白いのはそのような畏怖の念を起こさせる宝石ですが、ほどほどの価格でも販売されています。しかし、希少な最上級のブラックオパールの美しさについては、三大宝石のエメラルド、ルビー、サファイアと競い合うほどの価値が認められています。

さて、オパールは遊色(プレイ オブ カラー)という特殊効果を持つ宝石です。

遊色効果とはオパールの虹色に輝く独特の輝きのことです。

遊色効果が生じるのは、オパール中で超小型の球が格子状に(箱に詰められたピンポン玉のように)積み重なっているためです。この構造よって光が虹色に分かれます。見える色は球の大きさによって変わります。

オパールの種類

詳しい説明は別の機会にして、簡単に紹介します。「〇〇オパール」といろいろ種類があるので、写真を見ながら参考にしてください。

ブラックオパール

 背景色(地色)は半透明から不透明のブラックからダークグレー、反射光の下ではブラックに見えなければならない:遊色効果は見られる。


ブラックオパール

ホワイトオパール

 背景色は半透明のホワイトからミディアムグレー:遊色効果は見られる。


ホワイトオパール

ホワイトオパールにダイヤモンドやルビーを留めてその色を引き立たせている。

クリスタルオパール

背景は透明から亜透明:強い遊色効果を呈する。


クリスタルオパール

ボルダーオパール

研磨石の一部として母岩の一部を含む:遊色効果は見られる。

 ボルダーオパール

ファイアオパール

背景色は透明から半透明のレッド及びオレンジからイエロー:遊色効果の有無は問わない。


ファイアーオパール

張り合わせオパール

耐久性と外観を向上するためにオパールの層と他の素材を接着剤で張り合わせたもの。


張り合わせオパール

ジュエリーに使用された張り合わせオパール

遊色効果の見方

  • 背景と比較した割合
  • 強さ
  • 優勢な色
  • 色の範囲
  • パターン

では、遊色効果の素晴らしいオパールをご覧ください。


遊色効果の高いブラックオパール。多くの色相を有し、珍しい遊色のパターンを示す希少なもの

この稀な遊色パターンは爆発的な星だけではなく刺激的な抽象画にも見える。
「スーパーノバ:超新星」という名前がついている。

保管とお手入れ

保管は、気密性の高い容器に保管したり、強い光や直射日光に長時間さらすと、水分が失われてひびが発生する恐れがあります。

お手入れは、石けんを溶かしたぬるま湯で洗ってください。超音波クリーニングやスチームクリーニングは厳禁です。