ガーネットというと、どのような色を思い浮かべますか?
私が宝石について学び始めたころ、なかなか理解できなかったのがガーネットです。よく見かける赤色の宝石という認識でしたが、その種類の多さに度肝を抜かれました。
ガーネットの種類は、12種類以上ありその中の5種類が主に流通しています。
少し難しいのですが、その5種類をあげてみます。パイロープ、アルマンダイト、スペサタイト、グロシュラライト、アンドラダイトです。さらにこの5種類を色に応じて細かく分類しているので、私などは訳が分からなくなっておりました。
種類の多いガーネットですが、宝飾品店は色や産地で分かりやすく販売されているので安心してください。
今回は写真を中心に進めていきます(^_-)-☆
では、色ごとに流通名で紹介していきます。
グリーンガーネット
ツァボライト
- エメラルドのように力強いグリーンで、色むらが少なく耐久性にも富んでいます。
デマントイド (アンドラダイトのグリーンの変種)
- 希少性が高く美しい宝石です。鮮やかなグリーンでカラーダイヤモンドよりも光を放ちます。広く流通していないのは高い希少性のためです。
アンドラダイト
基本的な色相は、イエローとブラウンオレンジガーネット
スペサタイト
- オレンジガーネットで最も価値が高い宝石です。大きく彩度の高いオレンジ色の石はプレミア価格で販売されます。
マラヤ
- ピンクよりの柔らかいオレンジ色のガーネットです。
ヘソナイト
- オレンジからシナモンカラーのガーネットです。内包物が多すぎてジュエリーには向かないものが多く、あまり流通していません。
レッドガーネット
ロードライト
- レッドガーネットの中で最も高価なものです。最高のロードライトは鮮やかな紫味の赤色を呈しています。大量の供給があり、手ごろな価格で入手可能なのでファッションにも多く取り入れられています。
パイロープとアルマンダイト
- この2種類が混合したしたものが、ガーネットとして大量に市場に出ています。冒頭で書いた私が赤い石と思っていたのは、このガーネットだと思います。暗めで茶色味の赤色です。
特殊効果ガーネット
カラーチェンジガーネット
- 希少なもので、ある光源下では強い赤色、ある光源下ではグリーンやブルーを示すなど色が変わります。
スターガーネット
- カラーチェンジほどの希少性はありません。4条のスターが一般的です。
種類が多いので驚かれたのではないでしょうか?魅力的な宝石です。
以上掲載の画像はGIAの教材から引用
最後に当店で制作した、グロシュラライトガーネットのリングの写真をご覧ください(^_-)-☆