誕生石お話_2月_アメシスト

アメシストはクォーツの一種です。

実は、クォーツは地球で一番多い鉱物のひとつで、我々が日常目にする砂、泥、ほこりの成分のほとんどがクォーツです。

眼鏡のレンズについたほこりを、そのまま拭いてしまい傷がついたことはありませんか。それは、ほこりの方がレンズより硬いからです。レンズを拭く前には、ほこりを洗い流しましょう。

さて、クォーツは結晶が大きいもの、小さな結晶が集まってできたものなど、結晶のサイズで分類され、アメシストは大きなクォーツの結晶です。他にはシトリン、スモーキークォーツも大きな結晶に分類されます。

アメシストはクォーツグループの中で、最も高く評価されています。

ギリシャの言い伝えとパープルカラーから、酒の神バッカスと関係があるとされていました。

他にもアメシストのジュエリーを身に着けると、戦いやビジネスの場で頭がさえると信じられています。

アメシストの評価

アメシストはパープルカラーでよく知られる宝石ですから、評価は色に基づいているのが一般的です。

写真を見てください。

写真上から評価が高く、下になるにつれ評価が下がっていきます。

1番上は明るさや、鮮やかさが高く、真上から見たときに色むらがありません。

2番目は、少し鮮やかさが低く、色むらがあります。

3番目は、明るさ、鮮やかさが低くパープルというよりも、薄いライラック色です。

4番目は、さらに色が薄く鮮やかさに欠けるため、あまり魅力がありません。

最高の色のアメシスト
色むらもない

また、下の写真のようにアメシストの結晶はほとんどに色むらがあり、通常、色は結晶の先端部に集中しています。

アメシストを産地別に見てみましょう。

アフリカ大陸と南アメリカ大陸がほとんどを供給しています。アフリカは産出量こそ少ないけれど良質のもの、南アメリカは産出量が多いけれど色の薄いものが多いと言われています。

手前がブラジル産出、後ろがザンビア産出
ブラジルパラ州産出("マラバ"と呼ばれる)
アリゾナフォーピークス産出