誕生石お話_5月_エメラルド
5月の誕生石はエメラルドです。
「エメラルドグリーンのような緑が生い茂った風景」
というような文章表現を目にしたことはありませんか?緑色の宝石はいろいろありますが、エメラルドのグリーンは常に木々の繁茂する風景や豊かな自然を連想させます。このエメラルドはどのような宝石なのでしょう。
エメラルドはベリルの変種です。ベリルには他にアクアマリンなどがあります。

ベリルは鉱物種で、様々な色を産します。
エメラルドで最も望ましい色は、下の画像のようなブルーイッシュグリーンやグリーンの色味で、鮮やかで明るすぎないものです。また、色むらがなく透明度が高いものは価値が高くなります。

最上質のエメラルドの特徴であるスライトリーブルーイッシュグリーンを呈している
宝石の専門家はその緑色の度合いでエメラルドと価値の低いグリーンベリルを区別します。
先に書いたように、グリーンの明るさ、鮮やかさ、色味がエメラルドの価値を決めるうえで重要になります。
エメラルドの微妙な色調の差は価格を大きく左右しますので、購入の際には色の違いをはっきり判断できるよう目を鍛えておく必要があります。
エメラルドの色に関する業界用語
カラー用語は「コロンビアン」「ザンビアン」「サンダナワ」「ブラジリアン」などがあります。
「コロンビアン」

一般にエメラルドの最高の色で、コロンビア産の最上質のエメラルドの色と同じ色を指す。
「ザンビアン」

コロンビアンエメラルドよりやや暗く、青みが強いもの。
「サンダナワ」

サンダナワで産出される原石に合致する特徴を持つエメラルドのこと。明るく強いグリーンであり、小さなサイズで産出されることが多い。
「ブラジリアン」

他のエメラルドより明るいエメラルドのこと
。
さて、ここでエメラルドの処理とお手入れの注意点についてお話ししたいと思います。
ほとんどのエメラルドには多くのフラクチャーと呼ばれる割れなどがあります。
このフラクチャーをそのままにしておくと、外観や耐久性に問題が出てくるため、ほとんどのエメラルドはオイルや樹脂でフラクチャー充填の処理がなされます。
処理の様子

左の画像がbefore、右の画像が処理後のafter
処理の程度は上から軽度、中程度、顕著となっている。
そのため、超音波洗浄やスチームクリーニングを用いると危険が伴います。超音波の振動がもともと存在したフラクチャーを広げてしまったり、あるいは熱い蒸気が表面近くのおフラクチャーに充填されたオイルや樹脂を溶かしてしまう危険があるからです。
お手入れは、石鹸を入れたぬるま湯で静かに洗浄しましょう。