7月の誕生石、ルビーは赤色の宝石です。
赤という色は、愛、怒り、情熱、激情など強い感情を表す色ですね。この赤い色が人々を虜にしてきました。
歴史的にみても聖書に記述があるほどで、重要なカラードストーンの一つです。
ルビーの価値に最も影響を与えるのはカラーです。
今回は、ルビーのカラーに絞ってお話していきます。
ルビーは、コランダム種に属していてサファイアとは同種です。
さて、どのようにルビーとサファイアを区別しますか?
答えは色です。
ルビーと同系色のピンクサファイアとは境界線をどこに置くのか。これは、おおむねの基準はありますが、販売者によって食い違いがあるようです。
宝石の取引の現場では、個人の感覚に基づいて判断されているのが現状のようです。
次の3枚の写真で、ルビーとサファイアの違いを見て下さい。
1 明度と彩度が違う例
上の3つの石は、ルビーとするには明かるすぎるし、鮮やかさも足りない。下の3つの石と比べてみましょう。
2 色相が違う例(オレンジが強い)
ルビーとするにはオレンジが強すぎる石
オレンジサファイア
3 色相が違う例(パープルが強い)
パープルが強すぎる石
パープルサファイア
では、高品質のルビーを見てみましょう。
大理石中に形成されたルビーは、太陽光線が当たるとレッドの蛍光を発します。蛍光反応があるルビーは価値が高くなります。
カラーチャートで、ルビーのカラーをチェックしてみてください。
色相の範囲です。
この色の範囲がルビーの色です。
色による価値です。
上部から下部にいくにつれて、価値が低くなります。
色の他にも、大きさや内包物、処理の度合いなど様々な要因で、ルビーの価値が決まります。
まずは、ルビーの色について書いてみましたが、赤といっても色々が赤がありますね。
これらの区別は経験を積まないと難しいですが、頭の片隅に入れておくといいと思います(*^^*)