ダイアモンドの鑑定書を見てみよう(2)_クラリティ編

クラリティの鑑別に必要な道具は、主にルーペと顕微鏡です。

では、鑑定書を見ましょう(^_-)-☆

グレーディングレポート(鑑定書)

鑑定書の青色マーカーの箇所がクラリティに関するところです。

左側のブロックに VVS2と書いてあります。これが、このダイアモンドのクラリティグレードです。

VVSとは、ベリーベリー スライトリー インクルーデッドの略です。熟練したグレーダーが10倍に拡大して見つけるのが困難な微小なインクルージョンが含まれていますという意味です。※インクルージョンとはダイアモンドの中にある内包物のこと。

VVS₁はインクルージョンが正面から見つけるのが極端に困難なもの、あるいは軽度の再研磨で除去できるほど小さく浅いところにあるものです。VVS₂はインクルージョンを見つけるのが非常に困難なものを指します。
※VVS₁ の方が VVS₂よりグレードが上となる。

では、このダイアモンドは、どこにインクルージョンがあるのでしょうか?

ダイアモンドの絵が描いてある青マーカーのところをご覧ください。
左側が正面から見た図、右側が裏側から見た図です。 この図を拡大すると以下のようになります。         


Clarity Characteristics 拡大図

KEY TO SYMBOLS 
Pinpoint
と記載されていて、そこから赤い矢印がでています。矢印の先に本当に小さく点があるのが分かりますか?見つけるのが非常に難しかったのではないでしょうか!これが、このダイアモンドのインクルージョンです。インクルージョンの名前はピンポイントです。※ピンポイントとは非常に小さな内包結晶のこと。

ダイアには、非常に小さな内包結晶があるのですね。10倍ルーペで見つけるのが非常に困難なインクルージョンが、たった一つだけあり、正面と裏側からみえるということが図をみると分かります。他には何もありませんので、とても品質の良いダイアモンドということがお分かりになると思います。

ダイアモンドグレーディング練習レポート

練習用Clarity Characteristics 拡大図

ちなみにこれは、私がダイアモンドのグレーディングに勉強をしていたときのものです。ダイアモンドのインクルージョンを見てください。かなり多いですよね。鑑定書のダイアモンドがいかにインクルージョンが少ないのかが分かると思います。

次回は、カラーについてです(^^♪