ジュエリーに使われる貴金属で代表的なものは、金、銀、プラチナでしょう。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。比重、融点、産出量で比較してみます。
比重について
プラチナ 21.45
純金 19.32
純銀 10.50
プラチナが一番高いですね。銀の2倍以上あります。
もし、この三種類で同じ大きさのジュエリーを作るとしたらどうなるでしょう?
例えば、ある大きさの指輪を作るのに純金3グラムを使ったとします。同じ大きさの指輪をプラチナで作る場合は、3.34グラム必要ですし、銀の場合は1.62グラムで足りてしまします。したがって、同じ大きさのものを作るのであれば、一般的にはプラチナの価格が一番高いということになります。
下のプラチナと18金は、ほぼ同じ重さの4mmの角棒ですが、このように長さが違います。
融点について
プラチナ 1769℃
純金 1064℃
純銀 962℃
火事の温度は1200℃前後といわれているので、金は溶ける可能性がありますが、プラチナは溶けませんね。古来から金、銀がジュエリーとして親しまれてきたのに比べて、プラチナは高融点のため扱いが難しく、使われ始めたのはせいぜい200有余年前からだそうです。
産出量について
2017年の産出量は、金が3,150トン、プラチナが200トンでした。銀は2014年に26,800トンです。プラチナが金の1/16の産出量となっており、希少性が高いといえそうです。