「ありがとうございます」か? 「ありがとうございました」か?

昨日、タイトルの件で私の頭の中のもやもやがはれたので、ジュエリーのことではなく、そのことを書かせてください(^_-)-★

どう使えばいいのか分からない

数年前から、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の使い方に一人悩み悶々としていました。

きっかけは、家族との夕食時の会話です。

私「“ありがとうございました”って過去形はおかしいよね」

夫「“ありがとうございました”は普通の使い方だよ」 「例えばメールのやりとりでも、“ありがとうございました”だし、部活とかの終了時のあいさつは“ありがとうございました”だったでしょう。」

と言われ、そういえばそうだと納得はしたものの、感謝の気持ちが過去形になるような気がして違和感が残りました。その後は、「ありがとうございました。」を使うようになりましたが、時々、インターネットでその使い方を検索してみては、諸説ありつつ納得する説もなくという感じでした。

「岩波 日本語使い方考え方辞典」に書いてあった。

昨日たまたま自宅にあった「岩波 日本語使い方考え方辞典」を手に取り、〔時制〕の項目を読んでみると、書いてあったのです。「ありがとうございます」について。

以下引用します。

感謝、祝福、謝罪などを表す言語行為は、「ありがとうございます」「おめでとうございます」「すみません」のようにル形を使ってその時の気持ちを表す。タ形の「ありがとうございました」「おめでとうございました」「すみませんでした」も使われるが、タ形による表現は、その気持ちを持つ原因となった行為や出来事も含意する。したがって、相手を祝福するときは「優勝おめでとうございます/ございました」のようにどちらも使えるが、その返答としては「ありがとうございます」のようにル形を使うのが普通であり、タ形の「ありがとうございました」を使うと不自然に聞こえるのである。

「岩波 日本語使い方考え方辞典」

※ル形、タ形の説明は省きます。すみません。

うれしくなりました。大袈裟ですが、私の長年にわたる頭の中のもやもやがはれた瞬間です。

この項の執筆は「須賀一好」氏、1951年生まれ、山形大学教授とあります。よくぞ書いてくださいました。山形に住んでいらしゃるのかしら?近いですね。親近感がわきます。須賀先生ありがとうございます。

この辞典をずっと本棚の奥に押し込んだままでいたのは、実に残念でした。

辞典のまえがきに「日ごろは特に気にしないで使っている日本語であるが、少し突っ込んで考えてみると、分からないことが多い~」とありました。時々、辞典で日本語について考えてみようかと思っています。

最後に、読んでいただきありがとうございます!又は、ありがとうございました!

調子に乗ってすみません(‘ω’)