4月の誕生石はダイヤモンドです。
ダイヤモンドを知らない人はいないというくらい知名度の高い宝石だと思います。
「ダイヤモンドは永遠に」というスローガンを聞いたことはありませんか?
これには多くの意味が込められています。
今回の誕生石のお話では、みなさんにダイヤモンドの強さと価値基準を知ってもらいと思っています。
まず、part 1で何故ダイヤモンドは永遠かについて知っていただき、その後、part2で価値基準の4C、4Cと希少性の関係について紹介したいと思います。
なぜダイヤモンドは永遠か
このスローガンにはダイヤモンドの時間を超越した魅力、氷のような美しさ、さらに、ダイヤモンドの耐久性など多くの意味が込められています。ここでは、耐久性に絞って話を進めていきます。
耐久性とは、摩耗、熱、化学物質に対する宝石の抵抗力をいいます。
耐久性は、次の3つの特性からなります。
- 硬度
- 靭性
- 安定性
多くの人は硬度と靭性を同じことだと思っているようですが、宝石学においては、それぞれに固有の意味があります。
硬度とは、引っ掻きなどに対する宝石の抵抗力のことです。
靭性とは、割れ、欠け、砕けに対する抵抗力を意味しています。
安定性については、化学物質や熱の変化に対する抵抗力です。
ダイヤモンドの硬度
宝石や鉱物の硬度はモース硬度で表され、やわらかい順に1から10まで並べられています。
ダイヤモンドの硬度は10で、ダイヤモンド以外の宝石は9以下です。ダイヤモンドに引っ掻き傷をつけられるのはダイヤモンドだけということになります。
ダイヤモンドの靭性
宝石の靭性は、構造が左右します。ほとんどの鉱物は複数の元素の組み合わせでできていますが、ダイヤモンドは炭素という単体の元素からできています。
実は、単体の元素の結合でできている宝石はダイヤモンドだけです。高温高圧の条件下で生成されたダイヤモンドは元素同士が密集して結合しており高い靭性を持っています。
安定性
ダイヤモンドは安定性に秀でています。
実質的にいかなる酸にも浸食されることはありません。
カットの過程では、多大な熱が発生しますが、通常は全く損なわれることがありません。
ダイヤモンドは850℃で燃え、白くて曇った外観を呈します。しかし、燃えによる曇りはダイヤモンドの表面に限定されるので、再研磨によって輝きを取り戻すことができるのです。
以上のように、ダイヤモンドは耐久性が高く永遠と言われるにふさわしい宝石です。