ジュエリーのリフォーム(5)_ルビーのリングを・・・

今回はルビーのリングのリフォームです。

お客様から話を伺うと、「最近はリングをするのがおっくうになったので、画像のリングをペンダントにリフォームして身に着けたい」とのことでした。

中石ルビー、脇石ダイヤモンドメレとテーパー、地金pt900
横から見ると、かなり高さがあります。

お客様との話し合いで、今の形のままペンダントトップにできないかということになりました。

正面から見た感じはいいのですが、横から見るとわかるように、それぞれの石枠に立体的な高低差があります。

このままペンダントトップにしてもバランスが悪くなりとてもジュエリーとして使えません。

そこで、おそるおそる貴金属装身具職人のF氏に相談したところ、「やってみる」との返事をいただきました!

実際にF氏が制作に取り掛かってみると、高さを均一にするためすべての石枠を切り離し再構成しなければならないという難しい作業になりました。

また、ルビーに貫入があり石座から外すことができませんでした。再構成の際には高温でのロウ付けの作業が必要になりますので、ルビーを高温の炎から保護するために様々な工夫が必要だったとのことです。

気の遠くなるような作業です((+_+))

そして出来上がりました。

バチカン(鎖を通すところ)はリングの腕の部分です。

お客様に末永く愛用してもらえますように!

いかがでしょうか。こういったリフォームは機械ではできません。

F氏のような腕のいい職人がいてこそできるものです。私にはまだまだ無理ですが、少しずつ腕を上げていこうと思います(#^^#)