誕生石お話_6月_真珠_種類について

6月の誕生石は真珠です。真珠についてはこれまでも度々ブログで紹介してきましたが、今回は、養殖真珠の種類に絞って書いてみます。私が真珠に興味を持ち始めた頃、それぞれの真珠の違いについて理解ができませんでした( ;∀;)

もし、私と同じような方がおられたら、読んでみて下さい(^^♪

真珠珠の形状は、「海水産(海でとれるもの)か淡水産(湖でとれるもの)か」、養殖に使われた「貝の種類」、養殖された「場所」によって分類されています。

球形の養殖真珠には、母貝の種類別に次の4つの主要なタイプがあります。

  • アコヤガイ・・・・アコヤ
  • シロチョウガイ・・南洋
  • クロチョウガイ・・タヒチ
  • ヒレイケチョウガイ他・・・淡水

アコヤ

主に日本、中国、ベトナムで生産されています。日本のアコヤ養殖真珠は、一般には2㎜から9㎜で、平均は6㎜から7㎜です。

日本の生産地は、三重、愛媛、長崎、熊本、大分の5県が中心で、国内の生産量の90%以上を産出しています。

アコヤ養殖業者の使う技術は、異例ともいえる高率で球形真珠を生み出しており、世界中から高い評価を得ています。

伝統的なアコヤは、ローズのオーバートーンのある白色で、素晴らしい光沢を持っています。

アコヤ真珠の真珠層は、シロチョウ真珠やクロチョウ真珠に比べて薄いとされていますが、キメの細かい真珠層が形成されるため、これがアコヤ真珠特有の色やテリを出しているといわれています。

また、アコヤ養殖真珠の珠は、サイズやシェイプがかなり均一なので、連相の良い「連(ストランド)を作るのに理想的です。

シロチョウ (南洋)

主にオーストラリア、インドネシア、フィリピンなどで生産されています。

ゴールドリップとシルバーリップの2種類のシロチョウガイが、南洋真珠独特のゴールデン及びシルバーのカラーを生み出しています。

一般的なサイズは10㎜から15㎜ですが、8㎜から18㎜の広範囲に及びます。

南洋養殖真珠は、上質のアコヤ養殖真珠に見られる鏡のような表面ではなく、やわらかくて滑らかな光沢を持っているのが特徴です。

大珠で丸く品質の良いものは、調和のとれた連に仕立て上げられます。

しかし、そういったサイズと品質を備えた養殖真珠は稀なので、連は非常に高価です。

そのため、多くの養殖真珠は、真珠の数が少なくて済むペンダント、リング、ブローチなどのジュエリーに使われます。

クロチョウ (タヒチ)

主にフランス領ポリネシアクック諸島で生産されています。珠の大きさは8㎜から17㎜で一般的なサイズは9㎜から11㎜です。

クロチョウガイはブラックリップとも呼ばれ、これはタヒチ養殖真珠の特徴である珍しいカラーを安定的に生み出す唯一の貝です。

取引の場では、このようなカラーをピーコック、オーベルジーン(ナス)、ピスタチオなどと呼んでいます。

連相の良い大珠で、光沢のある珍しいカラーのタヒチ養殖真珠の連は非常に高額となります。

そのため、多くのタヒチ養殖真珠は、シングル、ペア、セットといった形態のジュエリーとして販売されています。

淡水

日本や米国でも生産されていますが、中国が全世界の淡水養殖真珠の大半を生産しています。中国の養殖淡水真珠は2㎜から13㎜です。

中国の淡水真珠が初めて国際市場に登場した1970年頃は、大半がお米のような形と光沢の「ライスパール」でした。

長年かかって品質が向上し、ライスパールは大半が姿を消し、1990年代後半には、非常に大珠で丸く品質の良いものが登場しています。

色はホワイト系、オレンジ系、バイオレット系と大きく3種類に分けられ、最近ではアコヤ真珠や南洋真珠とも競合するまでになっています。

余談ですが、かつては淡水真珠を言えば、日本の琵琶湖で養殖されたものを指しており、「BIWA」という呼称が良質な淡水養殖真珠の代名詞として、アコヤ養殖真珠同様海外では珍重されていました。

現在は、琵琶湖の西の湖や茨城県の霞ケ浦周辺でわずか26貫(97.5㎏)前後に留まり、中国の1000tには及ばず、統計から姿を消しつつあるほど生産量は激減しいています。

真珠の養殖は、通年で多くの時間と労力が必要です。

自然が相手ということもあり、日本では何度かアコヤガイ貝の大量死に見舞われました。

昨年(2019年)も7月中旬から突然死の報告があり、それが拡大していきました。生産者の中には廃業を考える方もでているそうです。真珠を考えるとき、その美しさだけではなく、生産者のこと、環境のことなどにも思いを巡らしてみてほしいと思います。