宝石の中でも知らない人はいないと思われる真珠。ローマ帝国の時代から現代まで真珠は世界中の女性を惹きつけてやみません。
例えば1558年~1603年までの間イングランドを統治したエリザベス一世はとりわけ真珠を好んでいたとされます。その肖像画では多連のネックレスや真珠のイヤリング、ブローチやドレスの装飾品類を身にまとい、さらには真珠をあしらったヘアピンをつけ、これでもか!といういでたちで描かれています。機会があれば、エリザベス一世の肖像をご覧になって下さい。真珠に魅せられた一人だったことは納得できると思います。
いつか エリザベス一世の真珠にまつわるエピソードを、紹介したいと思っています。
さて、真珠のジュエリーを購入する際には、 次にあげる3つのポイントを参考にしてください。
1. どんな種類の真珠貝で養殖された真珠か
養殖真珠には、アコヤガイで養殖されたアコヤ真珠、シロチョウガイで養殖されたシロチョウ真珠、クロチョウガイで養殖されたクロチョウ真珠、ヒレイケチョウガイで養殖された淡水産真珠、マベで養殖されたマベ半形真珠などがあります。
これらはサイズ、形、色などの特性がかなり異なります。例えば、同じ8mmの真珠でも、母貝の種類によって品質や値段が大きく異なります。
2. 加工処理の有無とその方法
処理は真珠の品質特性に応じて、漂白や染色、着色などが単独で、あるいは組み合わせで行われます。加工処理については、購入の際十分説明を受けることが大切です。加工処理の情報開示を十分行ってくれるかどうかは、店選びの大きなポイントです。
3. 品質の見方
真珠の価格はサイズ、形、巻き、キズ、色、光沢で決まります。
●サイズ
真珠のサイズはその直径で表します。形やキズ、光沢など、他の評価がおなじであれば、サイズの大きい方が価格は高くなります。
●形
真円に近いほど良いとされています。しかし、通常の評価基準とは別に、ユニークな形のバロック、左右対称の美しい涙型のドロップなど、個性的な形の真珠にも魅力があります。
●巻き
巻きとは真珠層の厚さです。厚いものは良質とされ、耐久性の面からも重要な品質要素です。
●キズ
真珠の表面が滑らかか、キズがあるかで、真珠の価値は大きく異なります。通常キズはその数、程度、種類、位置によって評価されます。
●色
真珠にはピンク系、ホワイト系、ブルー系、クリーム系、ブラック系などさまざまな色があります。色の違いによる評価の差はないので、自分の好みで選んでください。
●光沢
「テリ」ともいいます。「テリ」については前のブログで詳しく書きましたが、良し悪しは、真珠層の均一さ、真珠表面の滑らかさ、含有する不純物の程度などで決まります。巻きと密接な関係があります。
以上となりますが、ちょっとポイントが多すぎますね”(-“”-)”
購入の際にはお店の人によく聞いてみるのがいいと思います。