さて、メッキ製品は我々の身の回りに様々なものがあります。慣用句に「鍍金(めっき)がはげる」というのもありますが、身近な存在です。
その中で、ジュエリーにおいては、メッキはどのような金属にどのような目的で使われているのでしょうか。素材別にみて見ましょう。
シルバー
シルバーは、当ブログ「シルバーのお手入れ」の項で紹介したとおりで、硫化を防いだり、より光沢を出すために、ロジウムメッキをかけます。
ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは金とパラジウムやニッケルとの合金のため、母体自体がやや黄色味を帯びた金属です。そのため、白色のロジウムをコーティングします。
プラチナ
プラチナは、金属自体が暗い色をしているので、明るい白色のロジウムがコーティングされます。
真鍮、アンチモニー
真鍮やアンチモニーなどを母体にしたアクセサリーなどもメッキが施され、酸化を防いだり、金属を美しく保護したりしています。
最近は、ユーザーの知識が高まり、金属そのものの色合いを味わったり、デザインを生かしたりするので、品位の高い貴金属はメッキしない製品が多いようです。
当店のジュエリーも基本的にメッキを施さずに仕上げています。
またニッケルなどは、金属アレルギーを引き起こす原因にもなるため、注意が必要です。
ニッケルは使われなくなっていますが、ときどき、ニッケルメッキと表示されたアクセサリーを目にすることがありますので、購入する際は気を付けてください。
主に金属を美しく保つためにメッキを施した製品ですが、長く使用していると様々なトラブルが出てきます。
メッキ製品のお手入れはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
長い間使わなかったため、メッキの色がくすんでしまった場合は、金属の研磨剤で軽く磨いてみてください。磨きすぎるとメッキがはげます。
ひどい時は、もう一度メッキをし直すのが良いと思います。その際は、当店にご相談ください。
また、手で触って長時間そのまま放置すると指紋が残り、後で取り去るのに苦労します。使った後は、柔らかな布でからぶきして保管しましょう。
どんなジュエリーもお手入れの基本は、使ったら拭いて箱にしまうことです。なかなかできないのですが・・・(*^^*)