ダイアモンドの鑑定書を見てみよう(3)_カラー編

ダイアモンドのカラーについて見ていきましょう。

さて、ダイアモンドには様々な色が存在しますが、その中で無色からライトイエローやブラウンまでが「通常の色の範囲」となります。この通常の範囲の中の、無色のダイアモンドがグレードや価格決定の基礎となっています。

グレーディングレポート(鑑定書)

鑑定書の右側をご覧ください。青色マーカーの列がGIAのカラースケールです。グレードはDから始まりZまであります。それぞれのアルファベットは、明るさや鮮やかさの強弱の組み合わせを基礎とした色の範囲を表しています。

このダイアモンドは、左側上部の青マーカーの所にカラーグレードが記載されています。Color Grade………..F つまりFカラーです。
右側のスケールを見てみますと、上から三番目カラーレスのところにFの文字がありますね。無色でグレードの高いカラーということが分かります。

次に、左側下部の青マーカーの所をご覧ください。
Fluorescence………….Faint と記載されています。これは蛍光…….弱いという意味です。

宝石用ダイアモンドの35%に蛍光を見ることができます。この蛍光はダイアモンドのカラーにはほとんど影響がないと言われていますが、そのダイアモンドの特徴を表すものなので、欠かせない検査となります。

余談ですが、指輪などに石留されたダイアモンドの色は、地金の色に影響されます。例えば、イエローゴールドはダイアモンドの黄色みや茶色みをおさえますし、プラチナ等のメタルの地金は逆に目立たせます。

イエローゴールドに石留された、0.5ct以下のJ、K、Lカラーのダイアモンドは、ほぼ無色に見えてしまいます。もし、イエローゴールドの地金でダイアの入ったエンゲージリングを作るとなれば、カラーグレードを少し落として価格を抑える手もありますね。

カラーは些細な色の違いに価値がつくんです(‘ω’)
次回は、カットについて見ていきましょう(^^♪